第二章 「客席・ホールはお客様に癒しとくつろぎを与える場である」
お客様を入り口・玄関からご案内する時に、お客様の視線はさまざまなところに注がれます。
案内されているお客様はこれから案内される場所に対してや、そのお店の料理のこと、そして楽しいはずの会話のことで、心はウキウキわくわく状態です。
そのお客様の心を乱すことなく席までお連れするには、その間に出合う、つまり視線の先にある床・天井・壁などに破損やすすけた跡がないようにまたその他のことに不備があってはなりません。
席に着いたお客様の視線にも私たちは敏感にならなければいけません。窓ガラスに雨の後が汚く残っていませんか。
人の手の跡がつきっ放しということがあってもいけません。
飲食業はサービス業ですからお客様の嫌がりそうなことは全て排除していく姿勢が重要なのです。
椅子・テーブル
さて席に着いたお客様が直接触れる最初のものが椅子・テーブルですがこれらは一日の開店前にきちんと拭き掃除をして、なおかつ破損や切れ、ガタツキがないかを確認しなくてはなりません。
毎日習慣にして行いましょう。
また椅子・テーブルを大事に扱うことは、お客さまに対するやさしさでもありますが、その物自体を大切にし長持ちさせることにもつながるのです。
エアダクトや空調フィルター
長持ちといえばエアダクトや空調フィルターなどもクレンリネスの重要な箇所です。これらを放置状態にしていると、設備その物の耐久性や機能に問題が生じてしまいます。最低でも2週間に1度の割合でチェック、清掃を行ないましょう。
フィルターの埃が送風の風によってお客様のところへ飛んでいったケースは多くの例としてあげられています。
テーブル上に置くもの
お客様が直接手で触れるもので次に気をつけるのは、テーブル上にあるカスターセット、店によっては箸、コースター、取り皿などのセットモノです。
これらはお客様が取り扱うものですから、不備があればすぐにクレームになってしまいます。
慎重に準備しなければなりません。
また、これらはただキレイになっていればいいというものではありません。
整理整頓がされていなければならないのです。
どのテーブルを見ても同じに配置され、補充が必要なものは常に適宣な容量である8分目以上の量が開店時には用意されているようにしましょう。
照明
さて見逃しがちなものであげられるのが照明です。
働いているスタッフはいつもその店にいますから、照度が変わっても気にならなくなってしまうのですが、実はいつのまにか照度は落ちているのものなのです。
埃や汚れがつけばなおさらのことです。
何ヶ月かに1度の割合で来店されるようなお客様にはなんとなく店が暗い印象をあたえているのかもしれないのです。毎日電球やカサは拭かなくてはなりません。
座敷を設けている店舗
客席に座敷を設けているような店舗では、座布団や上がり口の靴入れ、靴べら・お客様用のサンダルかスリッパなども気をくばらねければなりません。
靴入れや履物は汚れだけではなく、不快な臭いがお客様に影響しないようにスプレーなどで配慮しましょう。畳を使用している場合は、汚れは当然のことながら、煙草の火などによる焼け焦げや擦り切れた状態をそのままにしていてはいけません。
直ちに修繕を行います。
ポスターやPOP・壁掛けメニュー・黒板・白板
さらにお客様の視線から見えるもので注意しなければならないのがポスターやPOP・壁掛けメニュー・黒板・白板などです。
破れていたり変色しているようなポスターやPOPがあるような店は、販売意欲がない店と思われても仕方ありません。
これらは店のスタッフに代わって商品を売り込んでくれる営業マンなのです。それをおろそかにしているようでは売上を望めないのがあたりまえです。
黒板はチョークの粉が不潔ですし、白板は汚れが目立ちますから、毎日すべて拭き消してから書き換えるのがベストでしょう。
レジ周り
レジ周りもホールにいるお客様の目につくポイントです。
なにより最後の会計をしてお帰りになる時に一時停止の長い場所ですから不備があればじっくりと見られてしまいます。
それまでが良くてもそこで幻滅されてしまっては、元も子もなくなってしまいます。レジ周りは常にきれいに整頓されていなければなりません。
レジも汚れがなくキャッシュトレーも破損したり汚いものは絶対に使用してはいけません。


